トム・ソーヤーのおうち

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「トム・ソーヤーのおうち」に込められた上の原幼稚園の保育理念

保土ヶ谷区との区界に位置する旭区小高町。 その緑に囲まれた環境を最大限に活かしつつ、広い意味での「遊び」を通して、心も体も、そして知能も発達するよう、幼児が自発的に意欲を持って取り組む環境作りをします。
「トム・ソーヤーのおうち」に込められた上の原幼稚園の保育理念

愛称は「トム・ソーヤーのおうち」

トム・ソーヤーのおうち

「危ないから…!」の後に付け加えるとしたら、保護者の皆様はどんなセリフを選びますか?
「危ないから、やめなさい」でしょうか。
「危ないから、気をつけなさい」でしょうか。

上の原幼稚園では“トム・ソーヤーのおうち”の完成に合わせて、教職員全員で遊具での遊び方についてのミーティングを行いました。

・「登りたい・登れない・登らせて」と言われても手助けをしない。
・「降りたい・降りられない・降ろさせて」と言われても、そう簡単には手助けしない。

この2点の再確認をするためです。
登れる子は降りられる。それだけの身体能力がある。
あとは周りを観察する力・遊び方を工夫する力・挑戦する気持ち次第です。
手助けするのは簡単ですが、手助けした時点で大人は子どもからそれら全てはおろか達成感までもを奪ってしまうのです。

上記のような共通認識をしたうえで解禁日を迎え、そこからの数日間で何人もが転び、何人かが泣きました。
失敗し、擦りむいた子や痣を作った子もいました。
しかしどの子もとてもイキイキとしており、怪我も痛さも忘れて果敢に挑戦していました。
何日目かに最上階まで登れるようになった子も、とりあえず2階部分までで満足している子もいました。
その時に諦めた子たちもとりあえずな子たちも、きっかけさえあれば改めて挑戦しています。
それが“今”ではなかっただけです。

上の原幼稚園には、この「トム・ソーヤーのおうち」に限らず、背の高い遊具がたくさんあります。
既存の『丸太のアスレチック』に『トム・ソーヤーのおうち』が加わり、まるで時代の流れに逆行しているかのようです。
もちろん背の高い遊具はとても危険です。
しかし遊び方さえ間違えなければ、危険は予防や回避が出来ます。
(危険がなくなるわけではありません)
小さい怪我・小さな失敗をたくさんする事でしょう。
しかしそれが大きい怪我・大きな失敗を予測し、回避する力につながるはずです。
もちろん本当に危険な事や他人が嫌がったり傷付いたりする事は止めさせる必要があります。
又、失敗した時に元気づけ、再挑戦する時に勇気づける事も大切です。
その為にも大人はしっかり見守るのです。
保護者の皆様も、先回りや予防線をグッとこらえて、見守ってあげてください。
(目を離してはいけません!)

トム・ソーヤーは10歳くらいの男の子です。
トムは遊びについて、ある考えに至ります。
『仕事(勉強)は人間がしなければならないからする事で、遊びはしなくてもいいのにする事だ』というものです。
これを掘り下げると『誰かに強要されたわけではないけど、自発的にやってみたいと思った事が遊び』となります。
この類の遊びこそ人間が心身ともに成長していく上でとても大切で、きっと豊かな土壌となる事と思います。
時には大人からみて危険な事でも、ある程度の事柄は“子どもの成長の糧”として認めてあげたいものです。